シャープ「プラズマクラスタードライヤー IF-PB1」 ~静電気や乾燥など、冬の髪の悩みを解決する高級ドライヤー [美容]

 髪が細いため、乾燥する季節になると静電気に悩まされる。顔周りの髪が口元に張り付いてしまったり、襟足の髪が絡まってしまったり――冬は乾燥に加え、髪がコートやマフラーと擦れ合うことによって余計に静電気が起きてしまいやすいようだ。

 そこで、今回試したのが、2011年12月にシャープから発売されたプラズマクラスタードライヤー。プラズマクラスターイオンによる保湿効果と静電気抑制効果が特徴の製品で、ドライヤーとしては高価な製品だ。冬になると悩まされ続けてきた髪の静電気問題を解決してくれることを期待して、使い勝手を試してみた。

■ 少し重いが手になじむグリップで使いやすい

 IF-PB11_s.jpgIF-PB13_s.jpg製品の詳細に入る前に、まずはプラズマクラスターイオンについて簡単に説明しておこう。プラズマクラスターイオンとは、空気中の水分子と酸素分子を分解して作られたプラスとマイナスのイオンのこと。菌やウイルスの働きを抑制する効果があるとされ、同社の空気清浄機や加湿器、エアコンなどにも多く搭載されている。

 これまでは除菌や消臭などのイメージが強かったが、最近では肌の保湿や静電気除去効果もフォーカスされている。今回紹介するドライヤーでは、1立方cmあたり約230万個の高濃度イオンを髪に当てることで、髪を保湿し、静電気を抑制するなどの“美髪(びはつ)効果”を謳っている。

 本体は約600gとドライヤーと家庭用のドライヤーの中では重い部類に入るが、丸みのあるグリップで手になじみ、持ちやすいため重さを感じずに使えた。専用スタンドも付属しているので、高めのテーブルなどに置き、ハンズフリーで使うこともできる。

 さっそく使ってみよう。シャンプー後にタオルドライを入念にして、余分な水気を拭きとったら、いよいよプラズマクラスタードライヤーの出番だ。まずは、少しでもスピーディに乾かすために、たっぷりの風量が吹き出す「ターボスイッチ」をオンにし、「ドライモード」でスイッチオンに。襟足の髪をかき上げ、首元から温風を送って髪の内側を乾かしてから、表面の髪も少しずつブロック分けしながら乾かしていく。

 肩下までのロングヘアということもあり、髪が乾くまでには時間がかかるのだが、3分程でかなり乾いている。デジタルパーマをかけているため、ターボ&ドライモードからセットモードに切り替え、風量を抑えめの温風で乾燥させながら指でくせづけして終了。きちんと時間を計ったわけでないが、これまで使っていたドライヤーよりも使用時間が短くて済むようだ。

 使ってみてまず実感したのは、風量が多く吹き出し口の形状により、無駄なく髪に風が行き渡るためか、髪が早く乾くこと。確かに静電気が抑えられているようで、髪が頬や口元に張り付いてしまったり、外出時にマフラーを外す際にも髪が舞い上がったり絡まったりせずに、きちんと落ち着いている。
■ 地肌エステモードはパーマヘアには向かない!?
グリップの外側についた「地肌エステモード」のスイッチ。 ドライもしくはセットモードで使用する F-PB17_s.jpg
今回紹介するIF‐PB1では、髪のタンパク質“ケラチン”を傷めない温度(約50℃)で髪や地肌を乾かすことができる「地肌エステモード」も搭載されている。

 取扱説明書によれば、ある程度髪を乾かした状態で使うのがよいとのこと。そこでターボ&ドライモードで髪をざっと乾かしてから、グリップの外側についている「地肌エステモード」をオンに。50℃の温風というのは、実際に髪や肌に当たると“わずかに暖かい”と感じる程度の微温風。ターボスイッチをオンにして風量を上げて使うこともできる。

 温風で乾かすよりも多少時間はかかるが、温度が上がりすぎないため、安心して使うことができるのはいい。ただ、私は先にも述べたようにデジタルパーマをかけているため、乾かしながら指に髪を巻きつけてクセづけしたいのだが、どうもこの地肌エステモードでは、温度が低すぎるのか形がうまくつかず、カールが伸びてしまう。

 健康な髪と地肌のために設けられたという「地肌エステモード」に期待度大だったのだが、せっかくの「地肌エステモード」は、今の私のヘアスタイルには向かないようだ。地肌エステモードは、ストレートヘアの人や、髪の表面だけサッと乾かして地肌まで乾かさない人(男性に多いという)に適したものなのかもしれない。
■ 2か月に1度はイオン発生ユニットのお手入れも忘れずに

 ドライヤーというのは、吸い込み口や吹き出し口にけっこうホコリがたまるもの。目に付くようになったら、ハンドクリーナーやブラシを取りつけた掃除機で、きれいに吸い取っておくようにしたい。わざわざ掃除機を使うのが面倒という場合は、使い古しの歯ブラシを使うとカバー部分にたまったホコリを落としやすい。

 また、整髪料などが手に付いたままドライヤーに触れることもあったりするため、本体の表面にも汚れが付着しやすい。その際には水で濡らした布を固く絞ってから拭き取るときれいになる。どうしても汚れが落ちにくいようなら、台所用中性洗剤をしみ込ませた布で拭くとよいと説明書には記載されていたが、市販の不織布で出来た「レンジ&冷蔵庫用クリーナー」を使うと2度拭きもいらず、さっぱりときれいになるようだ。

 プラズマクラスタードライヤーには、本体内にイオン発生ユニットが取り付けられおり、電極部分にヘアケア&セット用品に含まれるシリコンなどの汚れが付着しやすい。そのため、2か月に一度程度の定期的なお手入れが必要だ。方法は簡単。後ろのカバーを外し、中に装着されているイオン発生ユニットを手前に引き出したら、2か所の電極部を付属の小さな清掃ブラシもしくは綿棒で汚れを取り除けばOKだ。

 ちなみに、吸い込み口、吹き出し口、電極部のいずれのお手入れの場合も、必ず電源プラグをコンセントから抜いた状態で行なうことをお忘れなく。

■ 仕上げのプラスワンで、髪に潤いを

 使い続けるほどに、髪が早く乾くことやサラサラの仕上がりになることがより実感でき、冬なのに静電気がほとんど起きていないことに感動すら覚える。その一方、うるおい感については“もう一息!”というのが正直な感想だった。

 ところが、ある日ふと思いついて、「ヘアドライ→手ぐしでのセット」といういつものコースの後で、1分程度、地肌エステモードの微温風を髪全体に当ててみた。すると、いつもより、うるおい感が加わった感じがする。乾かすためでもなく、セットのためでもなく、仕上げのためのプラスワン。この大発見をしてから、最後に地肌エステモードを使用することが習慣となった。

 シャープではプラズマクラスターの潤い効果について、「水分子で囲まれたプラズマクラスターが髪の表面をコーティングする」という表現をしていたが、まさにそんなイメージだ。

 私は朝にシャンプーをすることが多いが、夜にシャンプーをした場合でも翌朝、出がけに“仕上げの地肌エステモード”を1分程度行なうと、髪のまとまりがよくなり、手触りもアップするようだ。

 仕上げに冷風を当てる方法を試した際にも同様の潤い感・手触りのよさを実感できたが、寒い季節に“冷風仕上げ”は少々辛いものがある。その点、IF-PB1の地肌エステモードは約50℃の“微温風”なのでありがたい。このあたり、夏になったら冷風仕上げにするなど、上手に使い分けることができそうだ。

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